信託銀行について
信託銀行とは、銀行業務のほかに「信託業務」と「併営業務」を行っている銀行のことを指します。 また、信託業務というのは他人の財産を自分の名義として預かり、それを運用して得た利益を受託者に渡す業務です。財産を信託銀行に預ける人のことを委託者と呼びます。そして、その財産を預かる人を受託者と呼び、信託銀行(都市銀行や地方銀行も取り扱っている銀行はある)がこの「受託者」にあたります。財産を運用して得た利益を受け取る人のことを受益者と呼びます。委託者がそのまま受益者になるケースが多いです。
信託業務内容
1.委託者(顧客)が受託者(普通銀行や信託銀行)に財産の名義を移す
2.財産の名義が受託者になる
3.受託した財産を管理・運用することで収益を上げる
4.利益を信託配当として受託者に還元する
5.受託者は利益の一部を手数料収入として得る
上記の信託業務を行うことができる銀行は限られています。銀行業に加えて信託業務を兼営する認可を受けた銀行のみが信託を取り扱えます。認可を受けた多くの銀行が商号を信託銀行と設定し、信託業務を主として行います。
併営業務内容
併営業務は、信託においては、「金融機関の信託業務の兼営等に関する法律(兼営法)」の第1条第1項第1号~第7号に規定する業務のことをいいます。これは、主な業務として、不動産業務や証券代行業務、遺言関連業務などがあり、また不動産業務については、取り扱い可能な信託銀行が限定されています。
※実際に行っている業務の範囲は各信託銀行によって異なりますのでご了承ください
銀行業務内容
銀行の三大業務といわれているのが「預金」・「融資」・「為替」業務です。
預金業務は文字どおり顧客のお金を預かる仕事です。個人・法人を問わずに顧客から資金を預かる業務のことを指します。普通預金や定期預金、当座預金といった銀行口座の管理が主な仕事で、最も馴染みのある業務と言えます。
融資業務は、預金業務で預かった資金を、企業の開業資金や個人の住宅ローンなどで貸し付ける業務のことです。銀行は、この融資によって発生した利息で利益を得ています。貸し付けたにも関わらず資金回収ができなければ損害を受けてしまうため、貸付前には融資先の業績や信用将来性をしっかりと審査します。
為替業務は、銀行口座を持っている顧客の依頼に合わせて振り込みや送金を行う業務のことです。身近なものでは公共料金の口座振替が挙げられ、現金をやり取りしないで決済が完了するのが特徴です。為替業務のなかでも人気が高いのが外国為替部門と言われています。常に変動しているレートに合わせて各国の通貨を売買して利益を上げるもので、これを行うマネーディーラーは銀行員の中でも花形職種と呼ばれています。
また、銀行員の働き方は大きく分けて「総合職」「一般職」があります。 総合職とは、全国転勤や部署異動を行って幅広い業務を経験し、キャリアアップを経て幹部や管理職になる社員のことを指します。
一般職とは、決められた部署で決められた業務を中心に行う社員のことで、転勤や部署異動は本人の希望に合わせて行われ、転勤があっても自宅から通える距離であることも特徴です。