ファクタリング「2社間」「3社間」
2021年01月27日ファクタリングには通常、「2社間取引」と「3社間取引」があります。
ここでは、それぞれのメリット・デメリットをご説明いたします。
語源
まずファクタリングの語源ですが、
”Factoring”は、「〈債権を〉売却する」という意味の”factor”に、動名詞を表す接尾辞”-ing”が付いた動名詞で、
「債権を売却すること」という意味で使われます。 語源からもわかるように、ファクタリングはあくまでも債権の売却であり、
負債を増やして現金を借りる融資とは全く異なる資金調達方法です
3社間取引
3社間ファクタリングはファクタリング業者に取ってリスクの少ない取引方法のため、2社間ファクタリングに比べ買取額が高くなりやすく、
比較的審査が緩いというメリットがあります。
即日現金化可能となっている業者が多いですが、手続きに日数を要する場合があります。
また、手数料が安い場合も3社間取引の場合が多いです。
なぜ手数料が安いのかというと、ファクター(売掛金を買い取る会社)の回収リスクが軽減されるためです。
デメリットとしては、3社間ファクタリングは債権譲渡に当たるため、取引先への通知・債権譲渡登記等が必要となります。
取引先が当該取引を周知する事になる点がデメリットと言えます。
2社間取引
2社間ファクタリングの一番のメリットは「取引先への通知が不要」という点です。
債権売却を取引先に知られたくない場合にお勧めです。売掛先へ一切通知せず、売掛先の信用調査のみ行ないます。
債権の存在確認も、あくまでお客様にご提出いただく書類から確認します。
優良債権だと判断されれば即日現金化可能な点も、2社間ファクタリングのメリットです。
ファクタリング業者からみると、利用者からの返済がなされない(履行遅滞・不能)というリスクを負うため、
買取額が3社間に比べると下がり、審査も厳しくなるのが2社間ファクタリングのデメリットと言えます。
まとめ
このように、ファクタリング取引はそれぞれにメリット・デメリットが存在しています。
同じファクタリング方法であっても、業者によって条件が異なることもあります。
現在の経営状況から3社間と2社間ファクタリングのどちらを利用するか判断する、そして、希望するファクタリング方法に強い業者を選ぶことが
ファクタリング取引を行う上で重要と言えるでしょう。