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ベンチャーキャピタルとは・1

2020年07月16日

起業してまだ間もなく手元の資金が心もとない企業にとって、
資金を得るための手段のひとつとして「ベンチャーキャピタル」は頼もしい存在です。
ここでは、ベンチャーキャピタルの役割やしくみを紹介していきます。

ベンチャーキャピタルとは

ベンチャーキャピタルとは、ベンチャー企業やスタートアップ企業など、高い成長が期待される未上場企業に対して出資を行う投資会社のことを指します。
未上場時に投資を行って、投資先の企業の企業価値が向上したり上場した後に株式を売却を売却し、
キャピタルゲイン(当初の投資額と保有している株式の売却額との差額)を得ることを目的としています。
ただし、ベンチャーキャピタルは未上場企業に資金を投下するだけではありません。
資金投下と同時にハンズオンと呼ばれる経営支援を行うことで企業の価値をより高める支援を行います。

ベンチャーキャピタルの種類

銀行や証券会社、保険会社などといった金融系ベンチャーキャピタル、
事業会社、商社、通信企業などの一般企業が運営するコーポレートベンチャーキャピタル、その他独立系のベンチャーキャピタルも存在します。
また、民間のベンチャーキャピタルとは投資基準・投資先が異なる政府系ベンチャーキャピタルや、
新産業の創出によって社会の発展に貢献することを目的とした大学系ベンチャーキャピタルも存在します。

投資資金はどこから調達するのか

投資する資金はどこから調達するのかというと、大きく2つあります。
①自己資金を活用するパターン
②投資ファンド(投資事業組合)を設立して投資家から資金を集めて投資するパターン

銀行との違い

【銀行の場合】
銀行は、企業にお金を融資する貸し出す)ため、最終的には資金を返済する必要がありますし、
融資された資金には利息が発生します。また、企業が融資を受けるためには信用と担保が必要になりますが、
起業したばかりのベンチャー企業やスタートアップ企業には信用も担保も不足していることが一般的なため、融資を申し込んでも断られることが多くあります。
銀行から融資を受ける場合、事業計画書のほか、損益計算書や貸借対照表、資金繰り表、試算表などさまざまな書類を用意し、細かく審査されます。

 

【ベンチャーキャピタルの場合】
創業間もないベンチャー企業やスタートアップ企業の将来の成長を見込んで
資金を「融資」ではなく「出資」する形になります。そのため、資金を返済する必要はありません。
ベンチャーキャピタルは、株式を売却することで資金を回収します。
ただ、投資した企業が上場しなかったり、事業に失敗したりすれば投資資金は回収できません。
それを避けるために、ベンチャーキャピタルは投資先企業の成長支援を継続して行っていきます。
成長支援の方法はベンチャーキャピタルによって異なりますが、自社の社員を投資先企業のメンバーとして参加させる場合もあれば
外部コンサルティングを使う場合もあります。時には「ベンチャーキャピタルの投資担当者が投資先企業の
社外取締役に就任して経営に参画していく」という場合もあります。
なお、ベンチャーキャピタルから出資を受ける場合事業計画書などの書類を用意する必要があります。
しかし、銀行とベンチャーキャピタルとでは審査のポイントが異なり、
ベンチャーキャピタルの投資ではその企業のビジネスモデルが重要視される傾向があります。

 

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