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資金調達の方法と種類①

COLUMN

様々な資金調達方法については当社HP内の動画にも上がっておりますが、今回は改めて基本的な事をご説明していきます。

事業のために必要なまとまった資金は、一般的に外部から調達をする場合がほとんどです。

しかし、「どのような方法で、どこから資金調達をするべきなのか」悩む人は多いのではないでしょうか。

そんな方々のためにも、ここでは資金調達の概要、メリット・デメリットなどを解説していきます。

資金調達方法は大きく分類すると3つ

[アセットファイナンス]

アセットファイナンスとは、会社の持つ有形・無形の資産を売却し、資金を調達する方法です。

[デッドファイナンス]

デットファイナンスとは、銀行借入や債権発行などの負債によって、資金調達をする方法です。

[エクイティファイナンス]

エクイティファイナンスとは、株式の交付と引き換えに出資を受けて資金調達をする方法です。

 

それぞれのメリット・デメリット

[アセットファイナンス]

メリットは、企業の信用力が低下している場合などでも、保有資産の信用力をもとに低コストで資金を得られます。また、資産の売却は、保有する資産をオフバランス化(貸借対照表から切り離す)することにもなります。これにより、財務体質の改善ができ、経営効率が高まる期待が持てます。一方デメリットとしては、「将来キャッシュを生み出せる」など、信用力のある資産を保有していなければ、この方法は使えません。

[デッドファイナンス]

メリットは、他の方法に比べると、調達先が豊富で資金を得やすい方法だといえます。また、利息の支払は税務上の損金として扱われるので、税金を抑える効果があります。デメリットは、返済と利息の支払の分だけ、将来のキャッシュフローが減少します。また、借入した資金に応じて自己資本比率が下がるので、資金力がないと判断され、取引先などからの信用を失う可能性があります。

[エクイティファイナンス]

メリットは原則として、調達した資金の返済義務が発生しません。また、自己資本が増強されるため、財務基盤が安定します。デメリットは、株式に対する出資者が増えることで、場合によっては会社の経営権が握られる可能性があります。これにより、会社の組織構成などにも影響が及んだ場合、経営の一貫性や安定性などが損なわれる恐れもあります。また、株主に対して収益に応じた配当金を支払う義務があります。

目的別の資金調達方法

スタートアップ企業(新しいビジネスモデルを立ち上げ、市場を開拓する、創業したばかりの企業)の場合

この時期は、多くの資金が必要となりますが、銀行からの融資が難しい場合が多いため、エクイティファイナンスを中心に返済義務のない資金調達方法が最適です。おすすめの資金調達方法は、以下の通りです。

◆日本政策金融公庫の融資

◆ベンチャーキャピタルからの出資

◆個人投資家(エンジェル投資家)からの出資

◆クラウドファンディング

 

ベンチャー企業(最新技術や高度な専門知識を活用した事業をおこなう中・小規模の企業)の場合

スタートアップ企業と同様にエクイティファイナンスを中心とした資金調達方法が向いています。おすすめは以下の通りです。

◆日本政策金融公庫の融資

◆ベンチャーキャピタルからの出資

◆個人投資家(エンジェル投資家)からの出資

 

スモールビジネス(個人または少人数でおこなう事業)の場合

下記のような、少人数でも比較的調達しやすい方法がおすすめです。

◆日本政策金融公庫の融資

◆クラウドファンディング

 

次の回では、主要な調達方法となる12種類をご紹介していきます。

資金調達方法と種類②