起業するために必要なお金と知識①では、企業の種類についてお話しました。
今回は、企業に必要な資金についてご説明していきます。
0円でも起業できる?
例えば、あなたが飲食店を開業するとします。店舗を構える場合、土地・建物・内装等、まずは全て自力で賄います(今回、資金調達はしてない前提でお話しています) さらに都心の一等地に店を出すとなると…? 1億円以上必要になるかもしれません。
それでは、フリーランスのカメラマンやコンサルタントだった場合はどうなるでしょうか。
20万円のカメラを使うカメラマンもいれば、100万円以上もするカメラを使うカメラマンもいらっしゃいます。
コンサルタントであればPCが最低でも1台、PC周辺機器を準備すれば自宅でも仕事を開始できます。
どちらも元々自分で所有していたものを使う場合、極端な話、実質0円で開業可能となります。
つまり、自分がどんな業種・職種で起業したいのかで必要なお金は変わるというのが結論です。
そのため、まずは自分が始める事業に何が必要で、いくら位かかるのか…知ることが重要となります。
必要な資金
必要な資金を下記2つに分けて考えると分かりやすいです。
「設備資金」…企業が事業の維持・拡大をするための設備投資に必要な、一時的に発生する資金のことを言います。具体的には、車、店舗内装、機械、ホームページ作成費用、事務所・店舗賃貸のための不動産初期費用、パソコン、電話、机などの事務用品など。
「運転資金」…事業を運営するために必要な、継続的に発生する資金のことをいいます。具体的には、商品の仕入や、給料、外注費、広告宣伝費(ホームページ作成後の運営コスト)、月々の地代家賃、消耗品費などです。
このように、一時的に発生するものと、継続して発生するものを分けて考えると、起業に必要な資金計画を立てやすいですし、今後の収支も見えてきます。
起業当初はやるべきことが多く、とにかく時間が足りません。誰かに依頼できることは外注するなどして(例えばHPの作成やチラシ作成など)、自分にしかできない仕事の時間を捻出するべきとも言われてます。
必要な知識
①資金調達方法[補助金や助成金含む] そもそも「お金をどう集めるか」という知識は必ず必要になります。資金調達の方法を学ぶと、事業の拡大を早めることも可能です。銀行から借りたお金で従業員を早くから採用できたり、起業に必要なものを購入することができれば、結果的に利益を増大することもできます。企業で使える補助金や助成金もたくさん種類がありますので、①資金調達方法 でお困りの際は是非当社にご相談ください。
②税金の知識 起業すると、様々な税金を支払わなければなりません。消費税はもちろんのこと、所得税・法人税・住民税etc…と、税金の種類も様々です。先程説明した個人事業主と法人(株式会社など)では、たとえ同等の利益があったとしても、払うべき税金の額は異なることがあります。このように税金についての知識があるかないかで、手元に残る金額が変わってきますので、必要最低限は知っておく必要があります。
③会計の知識[お金の管理] 会社や事業の活動を記録・測定・伝達する手続きです。会計を勉強すると、お金の記録方法(管理方法)や、価値の測定方法、財産状況や業績について伝達することができるようになります。お金の管理方法や、財産状況、業績について、第三者に伝達できるようになることは、お金を借りるうえでも役立ちます。お金を貸す側からすると、お金の管理ができていない人に貸したいとは思わないですよね。きちんとお金の管理ができていて、財産状況や業績について伝えることができれば、信頼を積み重ねることができますので、資金調達の際にも必ず役に立ちます。