正確には、40歳になると社会保険料控除額が上がるのですが、これは“介護保険料”の負担が増えるためです。
介護保険法は、要介護高齢者の増加、介護ニーズが増加していることなどを背景となって施行されました。
要介護状態にある者が自立した生活を営めるようにすることが目的で、保険料は原則的には65歳以上の者が居宅などで受ける介護サービス費などに充てられます。
「じゃあ40歳の自分が保険料を負担するのはなんだか損している気がするなあ」と感じられるかもしれません。
主旨としては40歳以上の方の親御さんが65歳以上の給付を受けられる世代になるということも踏まえて、40歳以上の方から健康保険料に上乗せして介護保険料の負担をして頂くという形になっています。
また、40歳以上の方で特定の疾病に罹患した際にも介護保険の給付を受けられる可能性がありますので、一概に自身の給付に繋がらないとも限りませんね。
例えば月収30万円の方であれば健康保険料が14,760円で、40歳以上の方であれば介護保険料として2,700円を加算して
17,460円給与から控除されます。
「自分もまだまだ現役だし、親は元気だし介護保険のお世話にはならないよ」という方も、
介護保険の目的である「国民の共同連帯」を守っていくために、月々の数千円の負担はご納得頂けると幸いです。
