「新型コロナウイルスの影響で仕事が休業、または収入が減ってしまった」等の理由から、
インターネットで副業を探している方が急激に増えました。今回は、「副業の注意点」について説明していきます。
相手にとっては「本業」
副業で失敗してしまう典型的な例は、「どうせそんな高い(給与を)もらっていない」、「本業が忙しくなったからちょっと抜けます」など
無責任なことを言いがちです。しかし、よく考えればわかることですが、依頼主にとってその仕事は本業になります。
自分がもし依頼する側だった場合、外注先が「少額しかもらっていない」とか「別の仕事が忙しいから」などと言って
依頼した仕事をおろそかにしたら、相手への信頼は無くなってしまうのではないでしょうか?
この、「相手にとっては本業であり、大事な仕事」というのは基本ですので、忘れてはいけないポイントです。
トラブルのもと
本業をしていた会社で、それなりの立場にある人でしたら、副業先の商品やサービスを本業の会社に買ってもらうように仕立てるのが、
一番手っ取り早いビジネスとも言われています。そのルートに頼ってメリットが得られることも実際ありますが、
本業の会社と副業の会社という両者を結び合わせることで、思わぬトラブルが起こることがあります。
また、そもそも会社から「副業禁止」と言われているのに隠れて副業に手を出している場合。
これは意外と簡単に会社にバレてしまうのでおすすめしません。年末調整や税金関係で必ずバレますので、
副業を検討している場合はまず本業先の上司に相談しましょう。
2つの組織に属して、両方から利益を得ようとすると、短期的にうまくいくことがあっても、長期的には板挟みになることのほうが多いです。
このことはよく肝に銘じておかなければなりませんね。
手厚い庇護は無い
あなたが本業をしている会社は、あなたが多少の過失や失敗を犯しても、あなた一人に責任を負わせることはめったにないですよね。
あるいは、あなた自身が故意に手を染めたわけではない違法行為や不正に、結果的に関わったと見なされる場合や、あなたが他社とトラブルを起こした際も、あなたは会社から手厚く守られるのが通例と言えます。
しかし、副業先との関係はおそらく違ってきます。あなたを社員と同じ扱いはしないですし、外注先のプロとして認識されています。
副業の会社と交わす契約書などはすみずみまでよく確認し、どの範囲まで責任を負わなければならないのかを自覚し、くれぐれも自分自身の身は自分で守るようにしてください。
副業開始に関しては、ちょっとした気まぐれで手を出したり、おだてに乗って自分の首を締めたりすることのないよう、厳しく自分を律して取り組んでいかなければなりません。
今回ご説明したような注意点を全てクリアしたうえで、本業と副業のあいだを行ったり来たりして、両方の企業にメリットをもたらすことができ、自分もこれまでと違った能力を開発することができれば言うことなしですね。
うまくいけば、単なる副業にとどまらず、「複業で独立」するという道も開かれるかもしれません。