「iDeCo」とは、「個人型確定拠出年金」の愛称で、老後資金をつくるための年金制度です。
確定拠出年金は確定給付企業年金と並んで、公的年金に加えて高齢期の生活の安定を目的に作られた制度と言われています。
制度の大きな違いは下記のとおりです。
確定給付企業年金→会社が掛金を拠出して、外部機関や基金が運用を行い、従業員に約束した給付が行われる。
給付内容が決まっているので退職金の役割を果たすことが多い。
確定拠出年金→個人(や会社)が掛け金を拠出して、自身で運用を行い、その結果に基づいた給付が行われる。
運用が自己責任でリスクもあるが、税制上のメリットも大きくすでに100万人が利用している。
最近よく耳にするiDeCo+(イデコプラス)は愛称で、中小企業主掛け金納付制度が正式名称です。
これは(個人型)確定拠出年金(通称iDeCo)の拠出金(通常は個人が拠出)に、事業主が上乗せして拠出できる制度を指します。
企業年金を実施していない中小企業が、従業員のために退職後高齢期の所得補償の支援ができるようになった形です。
この“中小事業主”の対象範囲が昨年の改正により従業員100名以下→300名以下に拡大されました。
これまでは対象にならずに諦めていた事業主様もこれを機に社内の制度の見直しをされてみてはいかがでしょうか。
自社の制度も合わせると退職給付制度がある企業は80.5%となっています。
日々会社のために尽力してくれる従業員のために退職給付がある企業は魅力的ですね。