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「投資」・「融資」・「出資」の違いとは?

2019年11月05日

普段よく耳にしている言葉でも、詳しく説明しようとするとうまくいかないものはたくさんあります。金融業界でよく耳にする「投資」・「融資」・「出資」という3つの言葉についても、その違いを詳しく言える人は意外に少ないのではないでしょうか。

ここでは、これらの言葉の意味や違いについて、詳しく説明していきます。

「投資」とは?

投資ファンドや株式投資、債券投資など様々な場面で使われます。投資とは、利益を得る目的で資金を事業に投下することを指します。その意味で言えば、出資も融資も投資の一部となりますが、誰からどのような形でリターンを求めるかによって、出資する投資なのか、融資する投資なのかが変わってくるのです。

「出資」とは?

出資とは、利益を得る目的で資金を事業に投下することを指します。
例としては、株式投資が挙げられます。投資家が「企業の株を買うこと」=「出資」です。
この場合、投資家は出資した株数に応じて、「利益配当請求権(配当を受ける権利)」を得ることができ、「株式総会における議決権を行使する」ことができます。
この場合に投資家は出資したお金を原則返してもらえません。株式を買いたいという第三者に売却は出来ても、自分が買った株を企業に買い取ってもらうことは出来ません。
この点は、後述する融資との大きな違いとなります。
株式出資をしてもらう企業の立場から見れば、「利子の返済のないお金をもらう」ということです。そのため、出資の方が資金繰り的には楽だと言えます。
その分、出資した投資家へは、前述のとおり株式数に応じた「議決権(経営権)」を付与することになります。そのため、企業より多い投資額を持つ投資家がいる場合は、社長よりも、その投資家が経営の実権を握るといったようなケースも出てきます。また、会社の成果(利益)が出たら、企業は出資比率に応じて投資家に「配当金」を支払う必要があります。成果が出ていなければ、配当金を支払う必要はありません。

「融資」とは?

融資とは、投資する側から言うと「お金を貸すこと」、投資を受ける側から言うと「借金」です。
融資のリスクとしては、事業の破綻などで貸した相手が返済不能になることがあります。相手が企業で倒産したら回収は難しいですし、個人の場合も自己破産などになると回収できなくなります。

融資を受けた側からみると、銀行から融資を受けた場合、受けた側場合、受けた側は毎月借りた金額の元本+利息を返済していく形となります。出資の場合と違い、元本の金額全てを一定期間までに返済する必要がある上に、利子も支払わなければなりません。

出資と比べて、投資額に応じた「株式総会での議決権」を渡す必要がなく、経営に対する法的な権利を取られることが無いことが特徴です。ただし、返済が滞った場合、融資してくれた金融機関等が経営に口を挟むことがあります。

まとめ

返済の義務がない代わりに経営の権利を握られる出資を選ぶのか。自由な経営と引き換えに融資という名の借金を背負うのか?どちらが正解ということはありません。
経営者は自らの会社の展望を見据えながら資金調達の方法を模索していく必要がありそうです。