コラム

Column

中小金融機関最後の砦(信用金庫)

2019年11月12日

信用金庫とは

信用金庫は、限られた営業地域でキメ細かいサービスを展開する金融機関。
地元の個人や中小零細企業、個人事業主が主な取引先です。協同組織の金融機関で会員の出資金をもとに営業しているため、地域経済の発展に尽力することを使命としています。
信用金庫の営業スタイルは独特で、軒(のき)取引が基本です。軒取引とは世帯ごとに顧客情報を管理する手法のことで、口座を開設している世帯主の家族構成を含めたデータベースを長年蓄積してきました。こうしたデータは、現在CIF(Customer information file=顧客情報ファイル)と呼ばれています。

信用金庫の今後の展開

キメ細かい営業は、コストもかかります。
「土日に来てくれと」言われれば休みを返上して自宅に訪問する。「引っ越ししたが、集金は今までどおりに」と頼まれれば電車に乗って会いに行く。加えて、個人情報保護法の制定などプライバシー保護の高まりから訪問しづらくなり、低金利で定期預金の魅力がなくなったことから、伝統的な営業スタイルは崩れつつあります。
地域や規模の格差が大きいのも、信用業界の特徴。預金量が1兆円以上の信金は30金庫近くありますが、1000億円以下の小規模信金も少なくありません。
上位の信金は三大都市圏に集中しており、地方の信金では、*預貸率の低い信金もあります。
少子高齢化は地方でより顕著になっており、経営環境は厳しさを増しています。地銀、第
二地銀とのサバイバルを勝ち抜くための合併は今後も増えていくでしょう

*預貸率 貸出金を預金量で割った数値。集めた預金がどれくらい融資に使われているのかを示す。金融機関の貸出スタンスや地域の設備投資意欲を見る尺度のひとつになります。数値が高ければ銀行の融資が積極的で、地域への貸出意欲も旺盛と判断できる。